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教育プログラム

公に尽くすリーダーを目指して風を興そう!

結成の抱負

 中高生セミナーに参加した高校生が中心となり、社会、そして日本の国の役に立てるリーダーを目指して、高校生友の会「呉竹」を結成しました。
高校生友の会「呉竹」という名称は明治天皇御製から頂きました。
「さまざまのうきふしをへて呉竹のよにすぐれたる人とこそなれ」
竹には「節」があります。節があるからこそ、竹はまっすぐ生長することができる。節は人の人生に例えれば「困難」といえるでしょう。
僕たち高校生も、竹のように、これから先どんな困難があっても、負けずに乗り越えていけるような人になり、日本の国の役にたてる人になり、高校生から公に尽くす生き方の風を興していこうと志します。
リーダー 高校二年 土肥幸太郎

リーダーの土肥幸太郎君(右)とサブリーダーの越智祥恵さん(左)

「呉竹」の主な取り組み 詳細は呉竹通信「絆」

二万羽の千羽鶴、和歌集を被災地へ

千羽鶴作成への思い

 「皆さんと作り上げる千羽鶴一羽一羽が、被災地の方の魂に寄り添う鶴であってほしいです。私は将来、人の魂に寄り添おうとする鶴のように、人の苦しみに寄り添う看護師になりたいと思っています。」
(千葉・高3・小松友香)



二万羽の千羽鶴、和歌集を被災地へ

宮城県に清掃奉仕活動へ

人は絆の中で生きていることに気付いた被災地での体験

清掃奉仕行程表 6月

  • 石巻市雄勝町での清掃奉仕
  • 自衛隊の方々への慰問活動
  • 鹿妻小学校避難所での交流
  • 校舎が全焼した石巻市立門脇小学校を見学
  • 石巻市内が一望できる日和山の頂上で追悼
  • 相浦酒店を訪問

9月

  • 鹿妻小学校清掃奉仕
  • 津波で児童が多数亡くなられた大川小学校での追悼
  • 清掃奉仕リーダー浅野さんの体験談を聞く

3月

  • 猛吹雪の中、石巻市牡鹿半島の清掃奉仕
  • 石巻市の食堂「つきみち」を訪問、お話を伺う
  • 被災者やボランティアにあたたかい手料理をふるまっておられる「亘理いちごっこ」で交流会
  • 仙台市、亘理町の追悼式典に参列

清掃奉仕活動9月

「呉竹」メンバーの手記より

 「ブルーシートと畳が体育館全部に敷いてあって、それをとって床を磨いた。半年間の思いがつまったこの体育館を掃除できたことは私に何か素晴らしいエネルギーを与えてくれたような気がしてならなかった。
最初はボーっと私たちがそうじをしているのを見ていた被災者の方たちも少しずつ掃除を手伝ってくれて、みんなが一つになって小学校を綺麗にすることができた。
大川小学校は、海沿いに面しており、あの光景を見たときは言葉も出なかった。先生や子供たちはどんな思いでこの世を去ったのだろう。みんなには家族もいた。家族の気持ちを考えると私は胸が痛くなり、涙が止まらなかった。
出発前の結団式で「瓦礫の中にはみんなが使っていたものがたくさんあってたくさんの思い出がつまっていた。だから瓦礫と呼べなくなった」とおっしゃっていた。私はその言葉を思い出し、瓦礫を見たら、生活用品や洋服、家具などがたくさん目に入り、言葉の意味をかみしめた。」
(高校二年 徳村麻留実)

 「今日は雪が降っていて風も強かったです。でも震災当時はもっと冷え込んだらしいです。そのことを思うと、私たちのようにしっかりとした装備で作業をするのに「さむい」や「しんどい」は本当に失礼だと感じました。ボランティアセンターのスタッフさんが言っておられた『もし自分ならもう一度ここに住みたいか、と問うような気持ちをもって取り組んでほしい』という言葉に、本当にこの牡鹿半島に住む人たちの事が好きなんだなと感じました。」
(高校二年 土肥幸太郎)

 「一番感じたのは、亘理いちごっこの存在が地域を元気にしているということでした。いちごっこで働く方々は、「この活動が生きがいになっている」と皆さん言っていました。津波で自宅が流され、仮設に住みながらも、いちごっこのスタッフとして働く方、病気と闘いながら働く方、それぞれの事情があるにもかかわらず調理したり、運んだりと、皆さん生き生きとしていました。昼食を食べにいらした方々もたくさんいて、外で待っていらっしゃる方々もとても多かったです。おいしそうにご飯を食べ、話がはずんでいて、ご飯を食べている方々もとても楽しそうでした。もしいちごっこがなかったら…と考えてみると、スタッフの方々は普通に仮設にいて、ご飯を食べにいらしていた方々だって、外に出ないで寂しく暮らしていたかもしれません。いろいろ考えてみても、やっぱりいちごっこは地域にとってもう、なくてはならない存在だと思いました。」
(高校一年 小林奈々佳)

高校生リーダー研修会

みなさんは、「リーダー」という言葉を聞いてどのような人物を思い浮かべますか?
学習院女子大学の畠山圭一先生は次の様におっしゃられます。
「ヒーローとは偉業を成し遂げた人である。一方、リーダーとは、己を捨てて人を公道に導き、自らもその道に徹した人である。」
高校生友の会「呉竹」では、春休みに、全国より「呉竹」のメンバーが結集し、日本を担っている各界のリーダーとの懇談や体験、ティーチイン、積極的なディスカッションを通じて、「リーダー」としての生き方、世界の中の日本の使命と可能性を探究し、志ある高校時代を見つけていきます。

過去の研修地と主な内容

東京

  • 靖国神社・遊就館拝観
  • 各界リーダーとの懇談
    佐藤 守先生、平沼 赳夫先生、山東 昭子先生、山谷 えり子先生
  • つくば宇宙センター訪問、きぼう実験棟のモデルなどの見学、土田 哲氏(有人宇宙システム(株)主幹技師)との交流会
  • 皇居勤労奉仕(平成24年3月27日~30日)
  • 元内掌典の高谷 朝子先生、阿部 めぐみ先生をお囲みしての懇談会

京都

  • 京都の願いが込められた「平安神宮」と「時代祭り」にせまる
  • 岸本 泰明先生(京都大学大学院・エネルギー科学教授)ティーチイン
  • 長い歴史を通じて尊崇の念を集めた聖地「泉涌寺(悲田院)」へ
  • 京都御所~皇室の祈りと雅の伝統と近代日本の原点
  • 茶道・着付体験ー心をつくし、いのちの本質を見つめてきた道の文化

奈良

  • 奈良の大仏建立に込められた願いを学ぶ
    講師:西山 厚先生(奈良国立博物館学芸部長)
  • 日本の原風景が残る明日香を訪れ、時代の精神が発揚する、万葉集の息吹を甦らせる

高校生リーダー研修会

「高校生リーダー研修会」参加者手記より

「日本の国の成り立ちを知り、日本の使命を感じた」

 畠山先生の講義では、日本の国は如何に素晴らしい国であるかを学んだ。日本は武力によって形成された国家ではないことを改めて教えて頂き、日本は自然にまとまった国である事が分かった。だから、国内の争いは少ないし、上手く国家が営まれてきたのではないかと思う。また、文明開化は、闇雲に、外国の文化を取り入れたのではないことも分かった。日本は取り入れる文化とそうでない文化を選択してきたのだ。(中略)話しの終盤で、「日本は国際社会と共に生き、国際社会をリードする事を宿命付けられている。」とおっしゃった。私は、日本の使命の重さを感じると共に、日本人である私の使命の重さを感じた。私は将来、日本の本当の歴史を伝えたい。
高校二年(当時) 富永曜子


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