ホーム教育通信親・教育関係者へ「教育実践の広場」家庭の歳時記 12月21日 『冬至の過ごし方』
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2012年12月21日

家庭の歳時記 12月21日 『冬至の過ごし方』

家庭の歳時記   12月21日 『冬至の過ごし方』

今年もあとわずかとなりました。今年一年の出来事を振り返る時期ですが、皆さんにとってはどのような年でしたか。収穫あり、また後悔あり・・・といろいろ。冬は寒いということもあり、心身ともに内に目が向います。それが、来る活動の春にむけた大事な時なのでしょう。庭の樹々を見ても、裸になった木の枝にもう新芽がついています。木のなかでは冬の間に栄養をたくわえ、春の準備をしっかりと進めています。自然も人も季節とともに循環の摂理のなかで生きているんだと思う今日この頃です。

 さて、12月22日は『冬至祭』です。この日が1年で一番昼の時間が短い日です。『冬至』は太陽の光が一番弱い日とされ、その中で邪気を払って過ごす様々な風習が行われてきました。かぼちゃを食べる。柚子湯につかる。小豆かゆを食べる。地方によっても様々なことが行われてきました。黄色が魔よけの色と信じられ、かぼちゃや柚子をつかったとも言われています。また、5月の菖蒲湯のように禊の意味もあります。そのような習慣を通して何とか元気に新年を、また春を待つのです。今のように寒さを防ぐ環境や暖房が少なかった昔は、冬を無事過ごすこと自体は困難なことだったでしょう。また、秋の収穫が終わり、仕事をやめ休息の時期と決め過ごしたものと思います。

『冬至』を過ぎれば、太陽の復活を示す「一陽来復」の日となります。少しずつであっても着実に日が伸び春に向うのです。

 ある説によると、11月25日がクリスマスと決められたのも、『冬至』を過ぎ太陽の復活を祝う日が最もふさわしいということであるといわれています。

 今は冬を越すということが難しいということは、ほとんど感じられなくなりましたが、昔からの知恵にしたがい、かぼちゃを食べ、柚子湯につかり、ゆっくりと冬の夜を過ごしてみてもいいのかもしれません。今の時期はやはり心と体を一度リセットして、気持ちよく新年を迎える時期なのかもしれません。

 

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