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2020年11月12日

12/13オンライン教育フォーラムのおしらせ

★12/13(日)オンライン教育フォーラム(講師 白駒妃登美氏)のご案内

コロナ禍の中で、こういう時だからこそ、全国の皆さんと一緒に日本の心をよみがえらせようと開催していきたいと思います!
講師は、博多の歴女と言われる白駒妃登美先生です。先生は、歴史に学ぶ中で、大病を克服し、生きる力となる偉人達の姿を楽しく、感動をもって語りかけています。
5月5日子供の日にも親子を対象とした講演会を行われたようで、子供達にお話しされるのを楽しみにしておられます!
対象は、家族(小学4年生以上)、一般です。
オンラインですから、どこからでもだれでも参加できます(^ ^)
ぜひ、ご参加くださいませ!
※お申し込みはこちらのフォームよりお願い致します。https://forms.gle/zA5YZto22iSYua7w8
中高生の皆さんへ「10代に読みたい物語」

2020年9月8日

私と万葉集①~君し踏みてば玉と拾はむ~

信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ

(巻十四 3400 東歌)

 ちっぽけな石ころが宝物になる。不思議だが、感覚的にはうんうんと頷ける。

 信濃国(長野県)にある千曲川。険しい山あいを幾重にも曲がって行くので千曲川というのだろう。上流の大きな石が急流を転がり、細石となって河原に運ばれる。その河原を恋しいあなたが歩いていた。あなたが踏んだなら、私は宝石と思って拾おうという歌だ。

 昔の人は、ふれたものにその人の魂がうつると信じていた。だからちっぽけな石ころでもその人の魂が宿る宝物になるというわけだ。魂なんて非科学的だと思うだろうか。不思議だけれど、上手く説明できないけれど、やっぱり大好きな人がふれたものは宝石のように大切なものになる。好きなアイドルでも作家でもいい。そのサイン入りの本は何物にも代えがたい。「形見」という言葉がある。亡くなった後もその人の心がこもっていると思って大切にする。一三〇〇年以上も前の人の気持ちを現代の私達が、うん、そうそうと抵抗なく受け入れることができる。共感できるということだ。ものにも大切な何かが宿っているという感覚を現代の私達も失ってはいない。そのことに、この歌は気づかせてくれる。

 古文の最初の授業でよくこの歌を紹介する。高校生はもちろん中学生でもちょっと古い言葉だけ教えればうんうんと頷く。「ちっぽけな石ころが宝物になった経験はありますか」と問えば、自分の身の回りのことを考えてさらさらと文章にできる。これは奇跡だ。一体世界のどこに、一三〇〇年も前の詩を読んで中学生がすぐに理解し、共感できるなんて言語があるだろうか。幾多の危機を乗り越えて奈良時代の和歌に共感できる、そういう日本語が残ったという幸せを、この歌はいつも思い出させてくれるのだ。高校生になると古典文法が難しくて、古文なんか外国語みたいだという生徒も出てくる。そんなときこの歌に立ち帰る。ほら、私達も同じ気持ちだったねと。

(東京都立高校教師 越智 薫)

♪「親子でよみたい、万葉集」ブックレットとカルタはこちらをご参照ください↓
万葉集チラシ

2020年7月22日

楽しい万葉カルタの遊び方

「親子で読もう!心にしみる万葉集」が完成しました!


新元号「令和」の原点となった万葉集。
自然を愛する心、親子の情愛、友や恋人との絆など、素朴で、おおらかで、力強い感性が躍動する日本人の心の原点となる歌集です。
日々の生活の中で、親子で親しみ、声に出して読んでもらい、美しい言葉と瑞々しい感性を育むことをめざした万葉集入門書です。
令和の子供たちが、一人一人の心の花を咲かせ、麗しい日本を創る「心のしるべ」として、ぜひご活用下さい。

♪万葉集ブックレットのチラシはこちら→万葉集チラシ
♪楽しいあそび方はこちら→万葉集カルタ活用方法

2019年11月27日

まほろばの会・冬の行事のご案内

地域まほろばの会の冬の行事のご案内です。
お近くの方はぜひ、ご参加くださいね。

◎冬季四国まほろば合宿・・・12月21~22日 場所:今治市朝倉ふれあい交流センター
【内容】日本の心に学ぼう!
チラシ⇒ 令和元年冬季まほろば合宿 冬季まほろば小学生合宿ちらし裏

◎神奈川・・・12月7日(土) 場所:平塚八幡宮
【内容】神話の心を感じるお話や、初のオリンピック選手・金栗四三に学ぼう!
チラシ⇒ 令和元年冬の会イン 平塚

◎東京・・・12月15日(日) 場所:エセナおおた(JR大森駅より徒歩8分)
【内容】いきいき家庭教育講座~家庭を明るくする魔法の言葉~
第一部・万葉集を声に出して読もう! 第二部・山崎文靖講師によるご講話
チラシ⇒ 第一回大田まほろばの会

◎岐阜・・・12月22日(日) 場所:長良天神神社 
【内容】お年賀を書こう

◎広島・・・毎月「楽しい素読の集い@広島」を開催。11月は24日、12月は22日です。

<問い合わせ>♪お気軽にどうぞ♪
まほろば教育事業団
TEL 03-3485-6554 メール info@mahoroba-ed.org

 

2019年7月23日

家族の絆☆七夕短冊コンテストを開催

家族の絆 七夕短冊コンテストを開催!
東日本大震災を通して、多くの人々が家族の絆の大切さを実感しました。そこで、その思いを詩に込めた七夕短冊を作成し、あたたかな家庭を築こうと本コンテストは始まりました。
お陰様で、本年も多数応募頂き、親や祖父母への感謝、子への愛情、兄弟の友愛など家族の絆が込められた短冊が集まり、七夕の夜を彩りました。掲げたキャッチフレーズは、「言葉をつなぎ、心をつなぎ、親子をつなぐ」です。「令和」の由来となった万葉集の古えより、和歌を通じて、心を通わせあってきた日本の伝統が蘇り、美しい日本人のつながりが深まっていくことを願ってやみません。
入選作品の一覧はリンク↓よりご覧いただけます。
令和元年入選作品
なお、本年は、展示発表会はございません。何卒ご諒承下さい。

2018年6月20日

松山で寺子屋教室が開催されます!

明治維新150年記念・ファミリー行事
「松山寺子屋教室」のお知らせ

現代の寺子屋先生と呼ばれる寺井一郎先生(徳塾「修身館」主宰)を松山にお招きして、
名文の素読暗唱を行ったり、レクレーションなど、楽しいひとときをすごします。
ぜひご参加ください。
松山寺子屋チラシ
とき 平成30年7月22日(日)
場所 秋山兄弟生誕地
参加費 高校生まで無料、大人500円
募集 小学生や親子対象行事ですが、どなたでも参加いただけます。
申し込み 上記のチラシをご覧ください。

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2013年10月19日

家庭の歳時記    10月17日 「神嘗祭」 「十三夜」

家庭の歳時記    10月17日 「神嘗祭」 「十三夜」

 台風一過と喜んでばかりもいられないような、大きな被害をもたらした台風26号。今年は夏の猛暑、夏の終わりから秋にかけての竜巻や台風の襲来と、自然の猛威を嫌というほど教えられます。どんなに科学技術が発達しようと、どうにも歯が立たないのが自然の力。でも大いなる惠をもたらしてくれるのも自然です。

本日10月17日は、伊勢神宮で「神嘗祭(かんなめさい)」が執り行われています。今年できた初穂を伊勢の天照大御神と豊受大神宮にお供えし、今年の豊かな実りに感謝する宮中祭祀の大祭です。このお祭では、天皇陛下お自ら皇居で植え育て刈り取られた初穂と、伊勢の御神田の初穂が供えられます。今年20年に一度の式年遷宮を迎えられた年の神嘗祭を「大神嘗祭」と呼びます。

「神嘗祭」についての記録は、元正天皇の御世721年に伊勢神宮に勅使が遣わされたと続日本紀にあります。

皇居でも、天皇陛下は神嘉殿において伊勢の神宮を遥拝されたのち、賢所において「神嘗祭賢所の儀」が執り行われます。

 春の種まきから秋の収穫まで、大変な苦労をして実った稲を神様にお供えする大切なお祭ですね。荒ぶる自然と闘うのではなく、自然の恵みに感謝し、実った稲をまず神様にお供えする心は日本人の自然との付き合い方を最もよく表しているように思います。

 そして今日は「十三夜」のお月見です。十五夜・中秋の名月の一ヵ月後ということで、「後の月」また、収穫の秋ということで、「豆名月」「栗名月」とも言われます。十五夜はもともと中国に起源をもちますが、十三夜は日本固有で、醍醐天皇の御世延喜19年(919)に宴が開かれたとの記録が残っています。秋の収穫を祝うお祭りの一環だったのではという説もあります。

十三夜の夜、すすきや秋の七草をかざり、団子や大豆や栗など秋の野菜をお供えします。ちなみに七草は、萩・桔梗・葛・撫子・尾花(すすき)・女郎花(おみなえし)・藤袴です。

伊勢の神宮で「神嘗祭」が行われるころに、「十三夜」のお月見。収穫の秋は一年で一番しあわせな時です。移ろう自然と共に生きているという実感をつよくする季節です。

今夜の月が清かに眺められますように祈ります。

                                          平成25年10月17日記

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2013年8月7日

家庭の歳時記 「お盆迎え」

家庭の歳時記
 「お盆迎え」

8月の声を聞くと、なぜかそわそわしてきます。
それは、旧暦の8月13~15日に帰ってこられるご先祖様のお盆迎えの準備が、8月に入るとはじまるからです。
亡くなった姑が「庭の草がぼうぼうだと、ご先祖様が帰ってこられない」と、よく言って草を抜いていました。先祖を迎える心構えを教えてくれていたのだと思います。
庭がきれいになると、8月10日までに仏壇、仏具、遺影などを清め、11日に迎え堤燈に灯が点ります。
盆棚をしつらえ、季節の果物やそうめん、お菓子などを蓮の葉の上に乗せ供えます。
お供えのござの上には、きゅうりとなすで作った馬と牛を置きます。
これは、浄土から帰ってこられるときは馬に乗って早く、浄土に戻られる時は、牛に乗ってゆっくりとという気持を表しています。
そして、ほうずきの実を飾り明かり取りにします。
13日になるといよいよご先祖様がお帰りです。
西方浄土からの旅で疲れておられるので、最初のお供えは、迎え団子と酢の物です。
中日(14日)はご先祖が好きだったものや、季節の精進料理を供えます。
そして家族も同じものをいただきます。
15日は夕食にそうめんを供え、送りそうめんとします。
すべてが終わると、お供えや飾りを解きます。
そのときは、本当に浄土に帰ってしまわれたという、寂しい気持ちになります。不思議ですね。
お供えの品物やその方法は、宗派や地方によりさまざまですが、毎年毎年同じことを繰り返し、それが代々引き継がれると、わが家の伝統になります。
そして、それを経験する子供たちが、本当にご先祖様がいらっしゃると感じつつ、3日間を過ごすことがとても大切なことだと思います。
決して大げさなことではなく、亡くなった先祖と生きている自分達とのつながりを実感することのできる大切な行事です。

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2013年8月7日

家庭の歳時記 「盆踊り」「花火大会」そして「東京スカイツリー」

家庭の歳時記
「盆踊り」「花火大会」そして「東京スカイツリー」

夏休みに入ると、近くの神社などで行われている「盆踊り」の太鼓の音が聞こえてきます。
また、遠くで上がる花火大会の音も聞こえてきますね。
ああ夏だなとわが家にいながにして、しばし暑さを忘れて夏を感じてしまいます。
「盆踊り」や「打ち上げ花火」はお盆で帰ってこられる、ご先祖様や諸霊を慰めるという意味が込められています。
先日、テレビで「長岡花火大会」のようすを中継していて、そのすばらしさにみとれてしまいました。
この「長岡花火大会」は、戦争が終わってまもなくに始まったそうです。
戦没者の御霊を慰めようと。
そして中越地震で亡くなられた多くの御霊を慰めるとともに、復興のために応援をいただいたことへの感謝の思いもこめられているそうです。
「鎮魂」「復興」「感謝」がこの花火大会のテーマだと伝えていました。

ご存知でしょうか、実はあの「東京スカイツリー」にも「鎮魂」の思いが込められていたのです。
スカイツリーのデザイン監修をされた、澄川喜一氏の言葉を引用させて頂きます。

「前略  スカイツリーの設計者は、(法隆寺五重塔の)心柱構造を取り入れるとともに、日本の美しさの原点である「そり」(凹状)と「むくり」(凸状)を取り入れたすばらしい設計をされました。 中略  五重塔は卒塔婆で、仏舎利を納めた祈りの塔です。現在、スカイツリーが立っているあたりは、東京大空襲のときに大勢の人々が亡くなりました。スカイツリーはその鎮魂の塔のような気もします。また、昨年の3月11日には東日本大震災がありました。日本が復興しなければいけない、元気を出そうぜということで神様が誘導してくれたのではないかとさえ思います。 後略」 
(東京新聞ファーラムの基調講演より)

 古代の知恵と現代の最新鋭の技術が融合され、そこに日本人の「こころ」が込められていたとは、本当に感動しました。

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2013年3月2日

家庭の歳時記 3月3日 『ひなまつり』

家庭の歳時記    3月3日 『ひなまつり』

うれしいひなまつり
       サトー・ハチロー  作詞
       河村 光陽     作曲
1 あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花
  五人ばやしの 笛たいこ きょうはたのしい ひなまつり

2 おだいりさまと おひなさま ふたりならんで すましがお
  およめにいらした ねえさまに よくにた官女の 白いかお

3 金のびょうぶに うつる日を かすかにゆする はるの風
  すこし白酒 めされたか 赤いおかおの 右大臣

4 着物をきかえて おびしめて 今日はわたしも 晴れ姿
  春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひなまつり
   
一人娘のいる我が家では、節分をすぎて陽気の良い日をえらびおひな様を飾ります。
娘が成長したいまでも変わりなく行う楽しい年中行事です。
おひな様がお出ましになると家中が華やぎます。

3月3日には、平安時代や室町時代にはもう草餅や白酒をお供えする風習があったようです。
また、この日には゛祓えの日゛という側面もあり、自ら川にはいって身を浄めるかわりに
人形(ひとがた)などを撫でて穢れを移し、川に流すということをやっていたようです。
いまでも鳥取には「流しひな」が行われているところがあります。

それがやがて、人形が美しく飾られひな遊びの道具となり、
江戸時代からは、ひな壇に飾ってながめるものとなっていきます。

いずれにしても、鬼退治を連想させる「桃の実」や薬として使われていた
「よもぎ餅」や魔除けの「橘の黄色い実」など縁起の良いものを飾って、
幼い子らのすこやかな成長と幸福を願ったのだと思います。

また、ひな壇の両脇には、「左近桜」と「右近橘」が飾られますが、
これは京都御所の紫宸殿の様子をそのまま模したものであり、
ひなまつりを通して手の届かない御所の奥におわします天皇さまをお偲びするお祭りだったものと思われます。
子の幸せを祈るこころは今もむかしも同じです。「ひなまつり」に寄せた和歌を紹介します。

     神 雛
・遅ればせ今年も吾子の立雛を出したてまつる春のうらら
・十七(とをまりなな)このたびの春はしみじみと清らけき御面祈り見つむる
・つつがなく生ひ立ちにける十七年雛(ひいな)の神に感謝し奉る

心にひびくとてもいい和歌ですね。あたたかい家庭の様子が伝わってきます。
まだまだ寒い日がつづきますが、ひなまつりが過ぎると、
桃や梅の花が一斉に咲きはじめ春の訪れをつげてくれます。
春を待つ日々がこころを豊かにしてくれるように思えます。
どうぞご自愛ください。
  
written by 椛島

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