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お知らせ

2013年2月21日

冬季中高生セミナー報告

平成24年冬季中高生セミナー開催!
テーマ「至誠を尽くす人になろう!~吉田松陰・高杉晋作に学ぶ~」
特別講師:寺井一郎先生(徳塾「修身館」主宰)

西日本を中心に十三名の中高生が集い、冬季中高生セミナーが開催されました。
赤間神宮正式参拝に始まり、中高生への期待のこもった祝詞をあげて頂き、
心身ともに引き締まった思いで開会を迎えました。
運営スタッフによる劇「高杉晋作にきいてみよう!」では、
師である吉田松陰先生との出会いが高杉晋作を導いていったシーンや、
功山寺決起に込められた奇兵隊の思いを、情熱を込めて演じました。
特別講師の寺井一郎先生には、人はなぜ勉強するのか、
吉田松陰先生の言葉を拝誦し心に刻む中で公に役立つ自分になろうと、
情熱を込めてお話し頂きました。
参加者一同、寺井先生の先導で、
心を一つにしてお腹の底から声を出して松陰先生の言葉を拝誦する中で、
弱い自分に打ち勝っていこうと決意する参加者が多くいました。

教師を目指し、運営として高校生女子の指導にあたった
野崎智子さん(大学一年)は次のように感想に記しました。
「大きな声で、背筋を伸ばし、しっかりと拝誦されました。
その声の大きさと、迫力、言葉をひとつひとつ噛み締めているお姿に、
最初は圧倒されました。
『松陰先生の言葉を拝誦する時は、背筋を伸ばし、
大きな声でいってください、それでないと、その言葉の意味がわからず、
すうっと心に刻まれません。』
そうおっしゃる先生の眼差しは、熱く、
寺井先生自身が松陰先生の言葉に感銘を受けていることが、
講義を聞く上でひしひしと伝わってきました。
次々に松陰先生の言葉を何度も拝誦を繰り返すことで、
その言葉の意味を知るだけでなく、
自分の体に入っていくのがわかったのです。
それは、言葉ではうまく説明できませんが、
口に出して言うことで、まず、頭に入ってきて、そして、
意味が次第にわかっていく感じが、普通の暗記とは違う感じがしました。
中でも、印象的だったのは、
『子供を前にすると燃えるんです。
全力で松陰先生の言葉を刻ませたくなります。
私は、あまり人前で話したりするのは苦手です。
だけど、松陰先生のことなら、話したくなるし、伝えたくなります。
吉田松陰先生が天からわたしに舞い降りてくる気がするのです。』
と聞いて、寺井先生の中で吉田松陰先生の存在は、
計り知れないほどであることが感じ取れました。
生徒たちも、活発でおてんばな子も、先生の話を、顔を上げて、
しっかりと目で聴いてる姿をみて、真剣に伝えたいと思う先生の姿は
こんなにも、生徒を惹きつけるのかと驚きました。
今回のご講義を聞いて、松陰先生の言葉の力を体感し、
教師を目指す上で、このような先生になりたいという、
新しい目標が生まれました。」

二日目は、まず安徳天皇御陵の清掃奉仕をさせて頂きました。
天長節というこの慶賀すべき日に、ご奉仕をさせて頂き、
清々しい気持ちになりました。
赤間神宮での天長祭に参列した後、
功山寺と桜山神社へ野外研修に出発しました。
功山寺では、山門に刻まれた志士たちの刀の傷あと、
高杉晋作の馬像、五卿蟄居の間を見学し、
それぞれの場所で高杉晋作の言葉を拝誦しました。
桜山神社では、正式参拝の後、高杉晋作の愛玩していた石や
烏帽子を見学させて頂き、阿部恭久宮司様より下関の地理や
桜山招魂場の説明を頂きました。
吉田松陰先生を中心に整然と並ぶ志士たちの霊標にお参りし、
高杉晋作の言葉を拝誦すると、まるで志士たちが、
「日本のことを頼んだぞ」とおっしゃられているような、
熱い感動がこみ上げてきました。

セミナーの最後には立志式を行い、
この二日間で心に刻んだ言葉を色紙に書き、
これからの抱負と共に一人一人発表しました。
この色紙を部屋に掲げ、志を持って日々を生きていこうという
決意が多く生まれたセミナーとなりました。

<参加者の感想文より>
神奈川 中1・男子
功山寺にて、高杉晋作が決起をした時のことも心に残りました。
「たとえ一人でも決起をして、長州を、日本を変える」
と立ち上がった晋作とそれについていく力士隊や遊撃隊の勇士達は
「えらいな」と率直に思いました。
その時晋作が言った、「これより長州男児の肝っ玉を御覧に入るべし」
という言葉の意味の深さ、重さが自分にはとても伝わってきました。
功山寺の野外研修では門にできた刀の跡などを見て、
高杉晋作やそれについていく勇士達の「日本を変える」という
強い思いを改めて感じとれたのではないかなと思います。
桜山神社の招魂場では、吉田松陰先生などの維新の中心となった
人物の霊標もありましたが、それよりも、全く知らない人の霊標が
とても多く、「日本を変えたい」「日本を異国から守りたい」
という思いを持っていた人々は維新で中心となった人物だけでなく、
普通の農民や町民、商人もそのような思いを持っていたのだなと思い、
明治維新に対する自分の思いも変わったように思います。

愛媛 中2・女子
「一時の屈は万世の伸なり いずくんぞいたまん。」
私は吉田松陰先生の勉強の中で一番この言葉が心に残っています。
私の場合、苦しくなったらもうダメだとやめてしまいがちです。
部活では、厳しい練習の中失敗したら先生におこられたり、
友達にも注意されます。投げ出しそうにもなります。
でもこれからはこんなとき必ずこの言葉を思い出し、
今のこの苦しみは高い所へ飛ぶためには必要なんだ、
この苦しみをたえれば強くなれる、と言い聞かしていきます。

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