2014年11月8日
「二ヶ月前の広島での土砂災害をテレビのニュースや新聞などで目の当たりにし、突然の土砂崩れに巻き込まれ、命を失った方、自分自身でなくても大切な方、その他大切なものであったり、財産を失った方々の無念を思うと、いてもたってもいられませんでした。
何をしたらいいだろうか?実際にボランティア活動に行くこと?募金活動?物資の援助?その中で、折り鶴を折ってみては?との提案がありました。確かにそういう面で困っている方々もいらっしゃることでしょうが、それは少なくとも、私たちにしかできないことではない。では、私たちにできること、それは中高生セミナーでも学習した「おもてなし」の心。相手の方を思いやること、それは時間のかかることですが、きっとそれだけ相手の心に寄り添えるはず、と。
そこで友の会のメンバーに折り鶴の協力を呼びかけました。折り鶴を折るのには、はや道や裏技などはありません。一つ一つ、決められた手順通りに指先に力を込めて紙を折っていきます。その間、私は広島の方々のことを忘れた瞬間はありません。災害がおきてからもう、二ヶ月半が経とうとしています。テレビや新聞などで報道されることはもうほとんど無くなりました。世の中の関心、という言葉で済ませたくはありませんが、みんな忘れてしまってはいけないと思います。私たちがこうしている間にも苦しんで困っている方々はいらっしゃいます。その方々へ、私たちは、折り鶴という形にして思いを届けたいと思います。
先日、学校で鶴を折っていたとき、不思議に思った友達、先生方が声をかけてくれました。わけを話すと、みんなは二つ返事で手伝ってくれました。遠く離れた土地から、私一人の思いだけで無く、たくさんの人の思いを届けられる、こんなにいいものは無いと思います。」
亡くなられた方々の御霊の安らかならんことを心よりお祈りします。また、一日も早い復興を重ねてお祈りします。