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2013年8月7日

家庭の歳時記 「盆踊り」「花火大会」そして「東京スカイツリー」

家庭の歳時記
「盆踊り」「花火大会」そして「東京スカイツリー」

夏休みに入ると、近くの神社などで行われている「盆踊り」の太鼓の音が聞こえてきます。
また、遠くで上がる花火大会の音も聞こえてきますね。
ああ夏だなとわが家にいながにして、しばし暑さを忘れて夏を感じてしまいます。
「盆踊り」や「打ち上げ花火」はお盆で帰ってこられる、ご先祖様や諸霊を慰めるという意味が込められています。
先日、テレビで「長岡花火大会」のようすを中継していて、そのすばらしさにみとれてしまいました。
この「長岡花火大会」は、戦争が終わってまもなくに始まったそうです。
戦没者の御霊を慰めようと。
そして中越地震で亡くなられた多くの御霊を慰めるとともに、復興のために応援をいただいたことへの感謝の思いもこめられているそうです。
「鎮魂」「復興」「感謝」がこの花火大会のテーマだと伝えていました。

ご存知でしょうか、実はあの「東京スカイツリー」にも「鎮魂」の思いが込められていたのです。
スカイツリーのデザイン監修をされた、澄川喜一氏の言葉を引用させて頂きます。

「前略  スカイツリーの設計者は、(法隆寺五重塔の)心柱構造を取り入れるとともに、日本の美しさの原点である「そり」(凹状)と「むくり」(凸状)を取り入れたすばらしい設計をされました。 中略  五重塔は卒塔婆で、仏舎利を納めた祈りの塔です。現在、スカイツリーが立っているあたりは、東京大空襲のときに大勢の人々が亡くなりました。スカイツリーはその鎮魂の塔のような気もします。また、昨年の3月11日には東日本大震災がありました。日本が復興しなければいけない、元気を出そうぜということで神様が誘導してくれたのではないかとさえ思います。 後略」 
(東京新聞ファーラムの基調講演より)

 古代の知恵と現代の最新鋭の技術が融合され、そこに日本人の「こころ」が込められていたとは、本当に感動しました。

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